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鴨川ジプシーセッション/京都バルカン音楽同好会
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Author:榊間 淳一

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鴨川ジプシートレイン・開催ヒストリー
鴨川ジプシートレイン・開催ヒストリー


■15年前のはなし■
学生時代の話なので、もう時効(?)ということでこんなエピソードを紹介します。

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所属していた音楽サークルは合宿があり、京都から石見銀山まで18きっぷで行きました。(人生初の18きっぷ利用でした)

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園部、福知山、豊岡と乗り換えると、編成と乗客が少なくなっていきます。
2回生では、豊岡から浜坂を走る一両編成の列車で、お客さんが少なく、後方の運転席でギターを弾きながら歌いました。

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かなり楽しかった!!

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餘部鉄橋を越えて一層盛り上がり、浜坂までにちんどん曲や昭和歌謡を熱唱。「線路は続くよどこまでも」以上に「カントリーロード」がハマりました。去りゆく線路を見ながら演奏する楽しさが忘れられませんでした。

当時、18きっぷで京都から山陰線で石見(大田市)に行くには、始発で出発し、福知山で1時間近く待ちました。翌年は待ち時間を減らすため、智頭急行経由に変更しました。(京都駅7:24発)
昨年一番楽しかった区間が無くなってしまうので、代わりに智頭急行で演奏しようと企みました。
現在は入室できないようになっていますが、当時のJR(キハ41)は仕切られた運転台に行くことができました。
しかし智頭急行ではそういったスペースがありません。ですが“演奏欲”が勝り、後輩とギターを取り出しました。

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後輩には「他のお客さんの迷惑にならなければ、車内で演奏してもよい」という偏った説明をして、数曲演奏を楽しみました。山陰線と比べて結構各駅での乗降があり、そのたびに若干気まずい思いをしたことを記憶しています。

私は智頭駅でさっさと因美線に乗り換えましたが、最後に降りた部員に「車内で他のお客様のご迷惑になる行為はおやめください」言われてしまいました。
なべきゅー、ごめんなさい。この場を借りて謝ります。



その後、各地の観光列車に乗りました。
お客さんは列車に乗ることが目的で、誰も単なる移動手段とは考えてません。非常にいい表情して乗っており、そこで起こることは全て前向きにとらえる傾向があると思うことが多いです。
そういう列車に乗ると、ここでギター弾いたら盛り上がるだろうなと考えてました。

また、列車内でのライブは時折やっています。それに行くと、とにかく自分も演奏したくなるんですよね。でもライブはそこそこあるが、セッションが無い。電車でギター弾きたいなあ。
そう考えているうちに、月日は過ぎました。


■開催まで■
現在私は「鴨川ジプシーセッション」というセッション会を主催しています。
春と秋の鴨川は最高です。しかし夏や冬は野外では厳しいです。
昨冬は町家でやりましたが、今年は貸切電車でしたいなと考えました。

一般の読者のために、電車の貸切について記述します。電車は、基本的にツアー会社でなくても金さえ払えば貸し切れます。多くの鉄道(私鉄)のHPにも記載があります。ただ、通勤用の長編成を貸し切ってしまうと大変高額になります。1~2両編成なら、数万円での貸切が可能なことが多いです。


実は昨年11月のセッションも貸切電車での開催をしようかと思っていました。市内のある鉄道会社にも問い合わせするも、貸切HPに「ライブに」と記載があるにも関わらず、折り返しの間で演奏は不可とのこと。乗車は20分強なので、留置の時間がメインとなってきます。宴会はOKなのに、アコースティック楽器のセッションがなぜダメなんだと憤っていました。あのフェスでは車内ライブやっているのに…。貸切の問い合わせも多い(?)のか、対応もそっけない感じでした。

一方、叡電は、運輸課の担当の方(小磯さん)が大変ウエルカム感に満ちていました。
常日頃思うのですが、何をやるにしても、特に新しいことをやろうとする場合は、協力者のウエルカム感が非常に大事で、多少のコストの違いであればその感じが大きい方を選ぶべきだと思います。
貸切料金は高かったのですが、担当の方の感じ、いつも出町柳を起点にできること、ナミイタアレを打合せ会場として利用できることを考え、叡電で開催することにしました。

料金が高い分、留置料金も格安、ヘッドマーク掲示も無料でした。総合的に安かったと思います。
いつもアート性の高い染作品を作製している友人の近藤卓浪くんにヘッドマークを依頼し、快諾してもらいました。
彼無しでは私のイベントは成り立ちません。

本来はプレイヤーやダンサーで車内を埋め尽くしたいのですが、そこまで人数を集めるのはムリそう…。「セッションライブ」ということにしてライブ鑑賞の方も募ることにしました。
「シェア超絶歓迎」と銘打った記事を出し、皆様にシェアや宣伝していただいたところ、予想より早く催行人数に達しました。

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1週間前には、ちゃんと下見と打合せにも行きました。電話と書類のやりとりだけだった小磯さんとも初対面。大変きっちりしている一方、良さがにじみ出る人でした。こんちゃんのヘッドマークもスバラシイですねえ。

プレスリリースを出すつもりでしたが、掃除とおせちにいそしんだ年末年始に意外と余裕が無く、人ごみに行ったらカゼでダウン。参加者用の案内は何とか作成しましたが、とてもプレスリリースまで手が回りませんでした。合宿に続き、またしても病み上がりで当日を迎えることになりました。

■1/20 前夜祭ライブ■
今回、意外なところからも参加が集まりました。中でも、名古屋からジャズピアニストの西本衣里さん、そして高松からはDjango tigalle主宰の三井トシオさんが来てくれることになりました。こうなったら前日ライブもやらない訳にはいきません。いつも融通利いてもらっているfieldのスザキさんにお願いして、土曜夜のお店をお借りすることになりました。

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当日は体調のため、ぎりぎりまで体を休め、いざ練習会場へ。いつものように格安のいきいきセンターを予約していたので良かったです。お二方ともほぼ初対面のような感じで大変でしたが、けっこうセットリストを変更し、何とか前夜祭ライブをやりました。

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開催して良かったのは、2名ともけっこう場の雰囲気を楽しんでおられたこと。
三井さんは、こんちゃんとの錦市場での一献でほろ酔いになっていました♪

■1/21 ジプシートレイン当日■
当日は12:15の開場なのですが、初めての企画で30名近くの参加ということもあり、こんちゃんは30分以上前に集合しました。

駅にヘッドマークを預けてナミイタに行くも、何とカギが開かないハプニング発生。新しい鍵が不調で、結局担当の方に飛んできてもらいました。早めに行っておいて良かった~。

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ライブ鑑賞の人もいるので、セッションライブを成立させることが要件です。特にダンサーや普段ジプシースウィングのセッションに慣れていない人たちのすり合わせをするが一番大事になってきます。ひとしきり合わせた後、出町柳駅に向かいました。

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駅に皆で楽器をかついでぞろぞろと。「遠足みたい」と参加者の声。これは嬉しいですね。
事務室で支払を済ませると「貸切」方向幕の電車が入線してくるではありませんか。これはコーフンします。

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ヘッドマークを取り付けてもらい、落ち着くヒマ無く車内の飾りつけ。入ってみたらテーブルの幅が広くて大変でしたが、駅の利用者からも注目の的です。

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さあ、念願の車内アナウンス(笑)を済ませ、定刻の14:33、出町柳をいざ出発!

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1曲目は、私のリードでI can't give you anything but love。
わざとゆっくりテンポで始めましたが、これが良い。ゆっさりと進む電車の揺れと、swing感がたまらない!
やはり電車でギターを弾くのは楽しい!! 15年来の思いが実現した瞬間でした。

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元田中、茶山とどの駅もあっという間に到着。
一乗寺はサブカルの町なので、この電車に気づく人もいるかなと外を眺めていたところ、動画撮影をしている人が目に入りました。
よく見ると知り合いで、ブルーグラス系ミュージシャンの極楽堂さんでした!
まさか途中乗車するつもりかな!? と出発を待ってもらいましたが、どうやら乗らない様子。
後で訊いたところ、時間が無い中、駅まで見に来てくれたということでした。大変貴重な外からの動画を撮影してくれました。

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本当にあっという間に八瀬比叡山口に到着。

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揺れが無くなったので、ダンサーにも踊ってもらいました。コンテンポラリーダンサーのかなみさんは即興で外で舞うというパフォーマンスを披露。なんだかパラダイス感がありました。

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京都大学民族舞踊研究会の出身の松本さんと現役生の佐藤さんも踊りを披露。Dark eyesの演奏で、これぞジプシーという雰囲気になりました。

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ボーカリストには、車掌マイクで曲を披露していただきました。山野さんにはセ・マニフィック。
恥ずかしそうに、ずっと歌詞カードを見たはりました(笑)

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suminさんにはThere will never be another youを歌っていただきました。こちらは堂々とした様子。
車掌マイクは、古い音源のような音質となり、ジプシースウィングとの親和性は高かったです。

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ジャンゴタペストリーの真下で演奏するのが三井さん、そしてその左がジャズギターの熊谷さん、そしてその隣が奈良の画家で原田さん。すごい面々が来てくれました。

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最年少の参加者もいましたよ! 汽笛で楽しく参加してくれました。

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30分程の休憩。

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参加者同士の交流や、他ジャンルの曲を演奏する思い思いの時間。

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勿論私は車両の撮影にいそしみます。

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駅ライトアップが始まったころ、帰りもぼちぼちスタート。

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Minor swingでは、始めはゆっくり、途中からスピードアップしてジプシーダンス!
んー、すばらしい。

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16:53、出町柳到着。予想していた通り、あっという間のジプシートレインでした。
主宰は17:18発の回送電車を見送り、運行が終了しました。

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ギター7名、フィドル1名、鍵ハモ1名、ベース1名、パーカッション1名、ボーカル1名、ダンサー3名、ライブ鑑賞13名、合計28名にご参加いただきました。インフルエンザで来れない方もいたのが残念でした。

参加者が早速UPされていた動画を見たブルーグラス界隈の人たちから、早速ブルグラトレインをやりたいとの声も上がっていました。その他、記事も過去最高いいねクリック数を更新! 思わぬ反響で好評だったので、また開催したいと思います。
2両編成を貸し切って、ブルーグラスとの共同運行しても面白そうです。最後は皆でマイナースウィング(AmとDm)かな。


次回の鴨川ジプシーセッションは、4月あたま(開花状況を見て開催日決定)にお花見セッションです。

次回以降は以下の予定なので、プロミュージシャンの方も万障お繰り合わせのうえどうぞご参加ください!

・4/1か8(日)「お花見セッション2018」【河原】(開花予報に応じて変更)
・5/20(日)「初夏のセッション」【河原】
・7/15(日)「夕涼み・宵々山セッション」【室内】

 
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【LIVE】1/20 鴨川ジプシートレイン 前夜祭LIVE
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◎鴨川ジプシートレイン 前夜祭LIVE(投げ銭制)


▼1/20(SAT) 19:30~20:45

▼irish PUB field(四条烏丸)

▼ジプシースウィングを中心とした「鴨川ジプシーセッション」。1月は“ジプシートレイン”と称し、叡山電車で開催します。愛知からお越しの参加者とセッションライブです。http://sakakinoma.blog.fc2.com/blog-entry-180.html

【出演】
▼西本衣里 (鍵盤ハーモニカ)

名古屋在住のジャズピアニスト&鍵ハモ奏者。

幼少よりピアノを習い学生時代にジャズピアノをはじめる。

現在はジャズバーやカフェで専属ピアニストとして活動する他、 大好きなジプシースウィングを自身のリーダーライブでも演奏している。繊細で透明感ある演奏が定評。

▼榊間 淳一 (ギター)

鴨川ジプシーセッション主宰。インドからスペインに至るジプシー音楽のセッションを夢見ている。鉄道マニアでもあり、ジプシーの道は、山陰本線と似ているというのが持論。